村上京子
名古屋大学名誉教授
【学歴】東京教育大学大学院
【担当科目】ことばと教育の心理学
【専門】日本語教育/心理学
【著書等】『日本語テストハンドブック』共著 論文多数
村上京子先生のインタビュー
ヒトのことばの発達は、身体的能力、認知的能力、社会的認知能力など多くの能力に支えられています。生まれてからことばが出てくるまでにどのような基礎が必要なのか、脳・心・自己・文化などさまざまな側面から考えていきたいと思います。言語発達障害のケースからわかってきたことなど、この講座ではことばの習得を支援する際に知っておきたい言語発達の基礎知識を学びます。
また、ことばの機能のなかのコミュニケーション機能や、自己調整機能(ことばを通して自分の行動を方向づけたり、「よいしょ」のように調子をとったりする)、また思考や記憶の道具としての役割についても、身近で具体的な例からわかりやすく学びます。そのなかで、日本語教育において学習者の使える日本語を身につけてもらうためには、どんな活動が有用なのか、どんな順序で習得していくのか、日本人のこどもが日本語を身につけていくことと外国人の場合の違いは何かなどなど、いっしょに考えていきたいと思います。
受講した方の声
YWCA入学を迷っていた時に、こういう素晴らしい先生方の講義があると、この講義のことを紹介され入学を決めた科目だったので、毎回楽しみに受講しました。本当に面白かったです。
もっと、それぞれを深く学びたいと思わせる内容とテーマでした。親としての立場や教師としての立場で、ことばを教えるということ、教育とは何なのかというのを非常に考えさせられる内容でした。子育てにも教師になった場合も、両方で生かしていきたいと思います。